今回は、業界内で圧倒的低マージンを誇るエンジニア専門エージェントの「リツアンSTC」についてや、実際にリツアンSTCに転職した僕自身の体験談なども全て紹介します。
- リツアンSTCの特徴
- 僕がリツアンSTCへ転職した理由
- リツアンSTCへ転職して僕がどう変わったか
早速結論ですが、今回僕が一番伝えたいことは「あなたの価値を正当に評価する場所に移ろう」ということです。ここでいう価値とはスキルのことで、対価は報酬(お金)のこと。
なぜこんなことを言うかというと、僕自身が10年近く、満足のいかない年収で仕事に忙殺されてきた人間だから。そして、リツアンSTCに転職したことで以下を達成したからです。
・年収が100万円以上アップした
・自由な時間を手に入れて副業を始めた
・積極的な自分を手に入れた
フリーランスエンジニアとして走りきれるならそれでいいですが、会社勤めが良い人もいれば、フリーでやってたけどそろそろ会社員に落ち着きたいといった人もいると思います。
そんな人にとって、リツアンSTC社員は有力な候補です。現在収入に悩んでいる人や、将来的に会社員を候補に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【著者プロフィール】
オクダヒロキ(@hrk_okd)
客先常駐+常用型(正社員型)派遣のSE・PG。
IT系の中小企業の課長になるも、出世を捨てて36歳でリツアンSTCに転職する。
目次
リツアンSTCはこんな会社
リツアンSTCはエンジニアの派遣とSESを事業主体としています。
派遣といっても、一般的にイメージされる「登録型派遣」ではなく「常用型派遣」です。
登録型派遣とは? | 派遣先での就業期間にのみ雇用関係が発生するタイプの派遣 |
常用型派遣とは? | 派遣会社の社員として企業に派遣されるタイプの派遣 |
つまり、リツアンSTCの場合は正社員として雇用されるということですね。なお、リツアンSTCの特徴は大きく分けて以下の3つです。
- 給料に徹底的にこだわっている
- 退職を推奨する
- エンジニアにとって都合の良い会社である
1.給料に徹底的にこだわっている
1つ目の特徴は、エンジニアの給料に徹底的にこだわっている部分です。
リツアンSTCは客先常駐専門で、客先と一緒に時間単価もしくは月単価を決定します。そして、エンジニアの給料はこれに追従することになりますが、具体的には下記の通り。
1~3年目 | マージン率 32% |
4~10年目 | マージン額 固定費65,000円+社会保険料差引 |
11年目~ | マージン額 0円+社会保険料差引 |
例えば客先単価が55万円であれば、総支給額の概算はこの通りです。
1~3年目 | 374,000円 |
4~10年目 | 410,000円 |
11年目~ | 470,000円 |
社会保険料の支払いが入るため、フリーランスと比べると支給額は小さくなりますが、同業種の会社の中ではトップクラスの数値を叩き出しています。僕の観測範囲だと、4年目以降はリツアンSTCよりマージン率が低い会社は見当たらないですね。
2.退職を推奨する
2つ目の特徴ですが、リツアンSTCは退職を推奨する会社です。
派遣やSESは、年齢が上がるにつれて仕事の獲得が難しくなる傾向にあります。あくまでも傾向ですが考慮は必要。
そのため、自社で仕事を作り出せる会社に入ることを推奨しています。引き抜かれることもOK。というより、むしろお祝いされます。
40代や50代になってリツアンSTCにいて仕事に困るよりは、いわゆる”普通の正社員”となって、将来に備えた方が良いというわけですね。
リツアンSTCはエンジニアの幸せを追求するのであって、会社の利益を追っているわけではないという考えが根底にあります。
3.エンジニアにとって都合の良い会社である
3つ目は、エンジニアにとって都合の良い会社を目指すことです。
面倒な管理はしたくない:OK
将来的にフリーランスを目指す:OK
副業頑張りたい:OK
このくらいの温度感を持つ会社です。会社の目標に対する要求はありません。本業に集中して、仕事終われば自由に過ごしてもらってOK。
社長自ら「リツアンを踏み台にして」というくらいなので。
僕がリツアンSTCヘ転職した理由
↑リツアンの野中社長
僕がリツアンSTCに入社したきっかけは、社長のブログを偶然発見したからですが、それを書く前に転職前の状況を書いておきます。
新卒で入社した会社の課長になった
僕は地元鹿児島を中心としたソフトウェア開発会社に新卒で入社しました。入社当初は派遣のみでしたが、5〜6年経つと社内での受託開発も開始され、会社は順調に成長。
僕自身も7年ほど客先常駐の仕事をした後、自社内での請負開発の業務にシフトし、地道に成果を残すことで、開発チームのリーダーになり、最終的には課長まで昇格しました。
地方の中小企業なので、部下も5~6名と小さいチームではあったものの、社内では少なからず評価を得られていたのが会社に残っていた理由でした。
正当な評価を得る、自分を大事に
会社も個人も順調に成長していれば転職する必要はないと思われますが、理由は2つあります。
・収入で満足していなかった
・自分の時間がなかった
前の会社では、収入に満足することは一切ありませんでした。終盤は課長だったので、地元鹿児島では良い方だったかもしれませんが、全国のレベルには程遠く。
さらに在籍最終年は、担当のお客様からの仕事をもらうことも難しい状況になり、自分の仕事よりもメンバーの仕事獲得に奔走。チームをまとめ、開発作業もこなすといった状態で疲弊する一方でした。
そして、営業を兼ねて出張したある日の夜、「僕はなぜこんな所にいるのか?」とふと思い始めたのです。これまで出張を苦に思ったことは一度もなかったので、自分でも驚いたものです。
ただ、リーダーとなってからは自分よりも他人を優先してきたこともあり、「もっと自分を大事にしよう」との気持ちが芽生え、転職すべきだと結論付けました。
仕事に困らないし、最新技術がある東京だ
転職を決意してネットで調査していると、あるブログを発見しました。
この極めて怪しい名前のブログは、我らが社長のブログで、会社設立に至るまでの思いが書かれています。
その思いはここに詳しくは書きませんが、当時の僕に奥深く突き刺さり、「転職をするならこの会社しかない!」と決断させるほどのものでした。
リツアンSTCは本社が静岡で、東京から名古屋を中心に展開しています。
となれば、勤務地は東京しかないと思いましたね。仕事に困らないだろうということと、最新の技術に触れるチャンスも多くなるだろうと考えた結果です。
36歳妻子持ちで転職できるのか?→余裕でできた
転職することも勤務地も自分の中では決定したものの、「果たして本当に転職できるのか?」という不安はつきまといました。年齢は36歳、妻もいるし、小学生の子供もいるし、関東には何の縁も無い。
年齢はギリギリいけても、家族のことは気がかりでした。家族の力は心強いけど、環境の変化には弱い側面がありますからね。
それでも後悔したくないので、僕が「関東に行きたい」と話をすると、妻も子供も「うん、いいよ~」という返事でした。完全に拍子抜け。子供はあんまり分かっていなかったのかも。
そんなこんなでリツアンにエントリーし、リツアン営業との面談1回、現場責任者との面談1回を経て、正式決定しました。
転職活動は1ヶ月ほどで完了。終わってみれば余裕でした。元々エンジニアで、10数年の経験とそこそこのスキルを持っていたからですね。未経験者ではこうはいかないでしょう。
ただ、面談後から結果が出るまでの間は、それはもう時が止まったかのごとく時間が経つのが遅かったです。あれはもう経験したくない。
リツアンSTCへ転職後、僕はこう変わった。
36歳で転職を試み、リツアンに無事入社した僕はどう変わったのか?冒頭にも書きましたが、以下の通りです。
- 年収が100万円以上アップした
- 自由な時間を手に入れて副業を始めた
- 積極的な自分を手に入れた
1.年収が100万円以上アップした
まずは何といっても、年収が100万円以上アップしたことですね。
中間とはいえ一応管理職だったはずなのに、これいかに。まあ、リツアンSTCの給与が高いことも、僕が搾取されてきたことも、どちらも事実で2つの相乗効果の結果です。
若干の後悔といえば、単価をもっと強気にいっても良かったかなということ。
昔の僕であれば、今の給料でもあり得ない金額なのですが、そのラインに到達するとやっぱり次に行きたくなるんですよね。壁を突破したからこそ見えてくるものがあるというか。
僕自身はこれを成長意欲と捉えています。なので、今後も貪欲に上を狙っていきますよ。
2.自由な時間を手に入れて副業を始めた
リツアンSTCへ転職後は、残業も休日出勤もない現場に配属されたおかげで、自分の時間が圧倒的に増加しました。派遣やSESは現場ガチャといわれますが、レアものを引けましたね。
転職前は、帰宅後も書類を作成したり、週末は部下の報告書を確認したり、月1回土曜日に出張したり。とにかく仕事が多くて、しかも多くは無給。当然、モヤモヤとイライラが常にあったけど、それがすべて解消。
リツアンSTCの社内独自の業務は、勤務表作成と休暇連絡くらいです。
今はかつてないほど晴れ晴れとした気持ちで過ごしています。家族と過ごす時間も増えて、妻のご機嫌も上々。
では、自由な時間で何をするか?
余暇を楽しむも良し、勉強をするも良し、副業をするも良し。各々がやりたいことを選択すれば良いですが、僕は副業を選択しました。
副業で選んだのはブログで、昔の僕のような人たちに、低年収から抜け出してほしいという思いで書いています。そして、ブログでリツアンSTCのことを余すことなく発信しています。
興味がある方はぜひとも読んで頂ければと思います。
3.積極的な自分を手に入れた
前職はセキュリティに厳しい会社だったこともあり、SNSでの情報発信も最低限しか行わない人間でした。関東では、社会人同士のコミュニティも活発ですが、そういうのも一切入っておらず、仕事一辺倒の人間。
経過を見てもらえれば、完全に情報弱者だったことが分かりますね。ただ、副業を開始してからは積極的になりました。
さいごに:あなたの価値を正当に評価する場所へ
結局僕がやったことは何かというと、ネットで情報を取得して、自分を正当に評価する場所を見つけて応募しただけです。僕にとっては、それがリツアンSTCでした。
近年、エンジニアの待遇は急速に改善されています。でも、世の中にはその情報を知らずに未だに搾取されている人はいるし、情報は知っていても、自分には関係ないと思い込んでいる人も多くいるでしょう。
でも、簡単に投げ出さずにリツアンを利用してください。リツアンの営業メンバーが相応の仕事を得るために手助けします。
今よりも良い現場を探したいというのも、給料がどのくらいになるかを聞きたいでもOKです。状況によりますが、現場はそのままで派遣元のみを変えるということも、力になれるかもしれません。
エンジニアとしての意見が聞きたいのであれば、僕のブログを見てもらうのもありですし、他にもブログを書いているメンバーはいるので、参考にしてみれば良いと思います。まずは軽くご相談からどうぞ。