どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。
転職エージェントが信用できない人ってたくさんいると思います。これは気持ちもわかるんですよね。
エージェントも商売なので、自社の利益を最優先するように行動します。その結果、微妙な案件を紹介されたり、アホみたいにマージン抜かれたりすることも無いとは言えません。
だけど、まるで陰謀論かのようにエージェントを悪者に仕立て上げたところで、結局エージェントを使うのが最もイージーに転職・独立できる事実には変わりないわけです。
なので、我々エンジニアはエージェントを目の敵にするより、エージェントを「どう乗りこなすか」を考えた方が生産的だと思うんですよね。
今回は、エージェントに搾取されるのではなく、活用するための考え方についてお話ししようと思います。
お客様気分は捨てろ
まず、エージェントに対してお客様気分の人が結構多いんですよ。いや、確かに客と言えますよ。毎月働いた分の何割かを献上するんですから。
だけど、実質的に客であるかどうかなんてどうでも良いんです。こちらがお客様気分で担当の営業に横柄に接したり、良い案件を持ってこないことに対して文句垂れたりしていても、向こうも人間なので手伝いたくなくなります。それこそ、憂さ晴らしにクソ案件紹介されるかもしれないですよ。
前提として、まずエージェントに対して報告連絡相談をきっちり迅速にする。そして、仕事を紹介してもらったらちゃんと感謝の意を述べる。裏でエージェントをクソだと思っていてもいいけど、ここらへんのマナーだけは押さえておくべきです。でないと損をするのは自分ですからね。
エージェントをこちらのペースで活用するためには、「この人にはぜひ良い仕事を紹介したい」と思ってもらえることが必須条件です。
エージェントの案件ネットワークを利用しない手はない
フリーランスエンジニアなんかだと、ある程度仕事に慣れると自分で営業して案件取ってくる人も現れますが、大体の人は新規営業というより、過去に自分が参画していた現場の人に声かけて「いま人足りてますか?」から営業していく感じです。いわゆる縁故採用ですね。
で、過去に参画していた案件というのはエージェントに紹介してもらった案件だったりするわけですよ。
みんな最初はコネも何もないじゃないですか。だけど、エージェントに頼れば勝手に営業して仕事見つけてきてくれます。これは僕は活用しない手はないと思います。
だからこそまずはエージェントに頼って、仕事紹介してもらって、実際に働いて現場の人達と仲良くなって、沢山コネを作らせてもらえばいいんですよ。後々自分で営業する時の飯のネタになるので。
あと、あまり声を大にして言えませんが、とりあえずエージェントに仕事紹介してもらって面談受ければ会社名がわかるので「リスト」が取れます。
面談後すぐだとあからさまで良くないですが、そこからしばらく間を置いて個人で営業かけにいくことも可能です。個人で契約すればもちろんマージンはゼロです。
どうですか?エージェントって悪いものでもないでしょ。
手数料はこちらでコントロールしてやれ
その上で、手数料はこちら側でコントロールしましょう。派遣ならリツアン、フリーランスならPE-BANKやMidworksのように手数料を公開しているエージェントはありますが、大抵のエージェントはマージン非公開です。
こっちが聞いても向こうには教える義務がありません。情報の非対称性が半端なくて、下手すれば50%以上手数料抜かれる可能性もあります。が、自分の市場価値をある程度理解していれば大きく搾取される確率を減らすことができます。
フリーランスエンジニアの場合、独立したてが一番マージン抜かれがちです。自分の相場をわかってないので、「自分に参画できる案件があるなら月単価はいくらでもいいです」とか言っちゃうんですよ。
すると、エージェントは依頼元企業から月単価100万円で受注して、エンジニアには月単価30万円で働かそうとしてきたり。マージン非公開なので抜きたい放題ですからね。
フリーランスで月単価50万円以下の案件は基本罠なので、受けないようにしましょう。2~3年現場経験ある人がフリーになるなら、東京でプログラマーなら65万円以上、インフラなら60万円以上は最低希望条件として出すくらいでいいと思います。
他、カモられないコツについてはこちらにまとめておきました。参考までに。▼
事務作業をエージェントに任せて浮いた時間で事業をやろう
結局、エージェントを利用する最大のメリットはこれ。営業、契約周りの事務作業を代行してもらうことで「自分の時間」が作れることです。
浮いた時間を使って、ブログを書いたりYouTubeに動画を投稿したり、自分の事業に取り組んでみてください。そうすればなおのことエージェントに感謝しますよ。雑務を肩代わりしてもらうことで、自分にしかできない仕事に注力することができるので。
エージェントは我々エンジニアが戦略的に利用するものです。納得できる案件を納得できるマージンで紹介してもらえば、何の問題もありません。