エンジニアの僕が人生を安定させるためにやったこと

以前、クライアント企業の役員との面談時、「なぜ正社員ではなくフリーランスでやられてるんですか?」という質問に、「人生の安定のためです。」と答えたら、「へ?」という顔されました。

どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。

僕は真の安定を獲得するためには、既存の価値観における「安定」を捨てないといけないと思ってるんですよね。だからこそフリーランスになりました。これ、ちょっとわかりにくいと思うので説明します。

そもそも安定とは幻想である

基本的に、「正社員」というワークスタイルに求められているものは「安定」じゃないですか。同じ会社から同じ給料を永続的に貰い続けること。そして、それが会社へのコミットとトレードオフで得られるものと認識されてる。

ところが、いくら法的に雇用が保障されていようが、会社が潰れてしまえば全社員が路頭に迷うのは当たり前なわけで、企業の平均寿命が個人の生涯労働時間より圧倒的に短い以上、「安定」とは幻想です。

正社員自身が「安定」を非常に限定的なものであると自覚しているのであればいいですよ。せいぜい向こう2〜3年だけ定期収入約束してくれたらOKみたいな。だけど、仮に「安定」を生涯保障のようなものと認識しているのであればかなり危険です。

変化に対応する力こそが安定の源

「安定」が存在しないのであれば、最初から安定など追い求めず、変化に対応できるスキルを身につけた方が結果的に安定するわけです。そしてそれは若いうちに習得してしまった方が良い。

僕は24歳の時に正社員を辞めました。当時僕が務めていたSIerでは、自社製品開発に特化したモジュールが活用され汎用的なスキルを身につけることに集中できず、また、サービス残業や飲み会への参加が当然のような文化があったから。

あと、正社員って社員総会とかMBOとか、無駄な儀式があまりにも多すぎるじゃないですか。飛び抜けて優秀な人ならそんな環境下でも花咲けるかもしれませんが、僕みたいな凡人にとっては正社員は遠回りだという判断のもと退職しました。年功序列もやだし。

その後、派遣社員としてひたすら定時帰宅しながら2年間経験を積み、27歳の頃にフリーランスになったわけです。それからいくつもの現場を経験してきましたが、20代前半から中盤にかけて、求められる技術を身につけながら新しい環境に対応し続ける習慣を獲得できたのは大きいです。

もうよっぽどのことがなければ仕事が途切れることなんてないですからね。特にIT業界、仕事は沢山あるし、技術力も、これまで構築してきた人的ネットワークもある。もし今でも正社員のままだったら、と思うとゾッとします。

さいごに:保障に期待するリスク

保障されると思ってる人は保障されなかった時の対策なんて考えてないんですよ。だからこそいざという時大変なわけです。

毎日会社でソリティアやってるおじさんが50歳でリストラにあったらこれからどうするんだって話です。ハローワークいく?それとも、生活保護受ける?

保障が人生スパンで約束されない以上、保障はないと思った方が安定した人生を送れると思うんですよ。そういうことに若いうちに気付けるといいですよね。

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