どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。実は僕、独立前、20代半ばで派遣社員やってた頃、「社内SE」だったんですよ。時給1800円の。
社内SEとしての仕事は大変満足でした。仕事量は少なく毎日定時で帰れるし、それでいてサーバーやネットワークなど、インフラを幅広く運用させてもらえたおかげで、独立に必要なスキルもしっかり習得することができました。僕にとって、社内SEは控え目に言っても最高です。
今回はそんな社内SEの業務案件のみを取り扱ったエージェント、社内SE転職ナビを取材してみました。社内SEオンリーですよ。すごくない?
一般的なITエンジニアの中では、人気の高い職種である社内SE。それもそのはず、客先常駐することなく、自社内でのびのびと仕事ができる社内SEを理想のワークスタイルと捉える人も少なくないからです。
自身の働き方に疑問を感じているエンジニアは、社内SEへの転職を一度視野に入れてみてはいかがでしょう。
目次
社内SE転職ナビとは
社内SE転職ナビは、エンジニア専門エージェントであるアイムファクトリーが運営するサービスの一つです。文字通り社内SEの正社員転職を専門的に扱う、業界唯一の求人サイト。
社内SE転職ナビの特徴1:圧倒的案件数
先ほども述べた通り、社内SEと言えば、数あるエンジニアの職種の中でも最も人気の高い部類に入ります。ぶっちゃけ、「楽」なことが多いですからね。
ところが、社内SEは一社にそう何十人もいるもんではなく、自社内開発は少人数で回していることが多いため、募集自体が決して多くはありません。そのため一つの席を巡って、エンジニア同士の競争が激化することも。
しかし、社内SE転職ナビは抜群の案件数を誇るため、希望に沿った案件が見つかる可能性がとても高いんです。公開求人だけでも600〜700。非公開を含めると数千件。社内SE案件だけでこれだけ揃えてるのは普通にすごいです。
ただし、案件はほぼ東京に集中しているため、地方在住のエンジニアにはあまり旨味がありません。個人的にはエンジニアとして働くなら東京に移住しちゃうのが一番楽だと思ってますが。
社内SE転職ナビの特徴2:自社内開発案件が主
社内SEって広義で捉えると、「情シス」も含んだりします。いわゆる、「IT関連の総務」みたいな仕事。
これらの職種ももちろん稼働は安定していて良いんですが、しっかり技術を身につけていけるかどうかと言われれば疑問です。しかも給料も低め。社内SEと言えば、自社内開発案件に参画できないと旨味が少ない。
で、気になって聞いてみたところ、ちゃんと総案件数の8割以上は自社内開発案件だそうです!よかった!割合的には、「アプリ : インフラ : 情シス = 5 : 3 : 2」くらいとのこと。
ただ、開発案件に参画するにはある程度の技術力は必要です。特に社内SE転職ナビは正社員限定のサービスのため、採用のハードルは多少高いです。全くの未経験だと転職は厳しくなります。
20代であっても1年〜2年の現場経験。30代、40代以降になると、それ以上の経験と実績が求められるんじゃないでしょうか。まあ、ここらへんはやむを得ません。若い人は今のうちですよ、ほんと。
社内SE転職ナビの特徴3:フリーランスへの出口
僕はエンジニアは早くスキルを身につけて、フリーランスになれば良いと思ってる派です。収入は圧倒的に増えるし、労働時間もコントロールしやすくなるから。社内SEもステップアップの一貫として捉えることをオススメします。
独立する際は今の現場を辞め、新しい現場を探すのが基本になるんですが、「エンジニアファクトリー」というフリーランス向けの案件紹介サービスも取り扱っているアイムファクトリーなら、社内SEとして入った現場のまま、フリーランスに転身できる可能性があります。
もちろん、クライアントがフリーランスと派遣社員のどちらにも対応していることが条件ですが、契約を切り替えるだけでフリーランスになれるのは最高ですよ。
僕も社内SEの時の現場がすごく良かったので、できることならずっといたかったんですが、フリーランスになるためには離れざるを得ませんでした。新しい環境にテンポよく移っていけるのもフリーランスの魅力の一つではありますが、やはり良い現場にはずっといたいって思いますよね。
逆に、フリーランスで活躍してたけど、年次も上がってきて正社員として身を落ち着かせたいという場合にも対応できます。正社員案件探すより、先にフリーで入って後から正社員の方がハードル低そう。
内定までの流れ
内定までの流れをご説明しましょう。まずは社内SE転職ナビにエントリーします。
1. まずは社内SE転職ナビとの面談
まずは担当との面談です。社内SE転職ナビでは、利用者の転職に対する温度感によって面談のスタイルが変わります。選べるのは、「カジュアル面談」「キャリア面談」「オンライン面談」の三つ。
とりあえず自分のエンジニアとしての相場感が知りたいとか、軽い相談ならカジュアル面談。本格的に社内SE案件を探して欲しい場合はキャリア面談を活用すれば良いでしょう。わざわざ会社訪問するのが嫌ならオンライン面談を希望すれば良いです。
僕はエージェントとは、技術経歴書をスプレッドシートで共有しながらオンラインでやり取りすることが多いです。だって、訪問するのメンドくさいし。
まあ、他のエージェントでもこれら複数の面談スタイルへの対応は当たり前にやってるし、無理な仕事紹介なんかはイマドキの大手ではあり得ません。社内SE転職ナビが特別すごいわけではないです。だけど、基準はしっかり満たしてます。
2. 求人紹介を受ける
面談では自分のスキルセットについて根掘り葉掘り聞かれるので、しっかり伝えたら後は待ちです。その後、担当の営業が仕事をよしなに見つけて来てくれるので、気に入った案件があればいよいよクライアントとの面談に移ります。
面談のポイントは、いかに志望動機を意識高そうに表現できるかどうかです。社内SEを志望する動機ってみんなぶっちゃけ、「楽したいから」なわけですけど、それ本気で言っちゃうと面談で落ちちゃいます。
なので、例えば「ユーザーの声がダイレクトに聞ける自社内開発の方がやりがいを感じられそう」とか「商流が複雑化し大元のクライアントの顔が見えにくいSESより、自社内開発で貢献できる対象が明確になる方が燃える」みたいなロジックを考えておきましょう。
ここらへんの履歴書、技術経歴書の添削、面談対策は事前にやってもらえるので、そこまで心配する必要はありません。
3. 内定
クライアントとの面談が終わったら、後は結果を待つのみ。
正社員転職の場合、面談が数回にわたる場合もあるので、エントリーから内定までは、すらすらいけば1ヶ月から1ヶ月半のうちに決まると思います。20代や30代半ばくらまでで、未経験ではない場合、これくらいの感覚で見ておいて良いでしょう。
ただし、IT未経験者や、40代以上の場合は長期戦は覚悟しておいた方が良いです。IT業界は「即戦力でかつ若い人」が好みなのです。こればかりは覆せません。
ぶっちゃけ社内SEってどう?
社内SEとして2年半働いてた僕が、社内SEがぶっちゃけどんな感じかお話します。飽くまで僕の体験談なので、全体に当てはまるわけではないことをご了承ください。
結論言うと、仕事の負荷は低いと思います。何と言っても商売相手が社内ユーザーなので、クライアントありきの商売と違って、追い込まれてる感が少ない。稼働は安定している傾向にあるし、その分現場のピリピリ感も薄く、チームの人間関係も良好なケースが多い。
僕の場合は、本当に和気藹々とした現場で、雑談しながらゆるく仕事してました。あと、時々サーバールームで寝てた。暇すぎて1日が長く感じることも。
もちろん社内ユーザーにもメンドくさい連中はいます。「パソコンがつかなくなったので来てください」と言われて走っていったら電源抜けてただけ、みたいな人騒がせな人もいれば、トラブルシューティングしてやったのに「ありがとう」の一言もない、社内SEをパシリぐらいに思ってる人もいます。
彼らとの調整ごとはかったるいんですが、客先常駐時に出会う、クライアント企業の偉そうなおっさん達よりは遥かにマシなのです。社内ユーザーにはある程度言い返せる余地あるけど、クライアントには絶対無理だもん。結論、社内SEは「相対的に楽」ということです。
さいごに:社内SEからのスキルアップ
エンジニアとしての実力を短期間で伸ばしたいなら、炎上案件にでも参画した方が早いかもしれませんが、漫画の主人公でもあるまいし、ゆっくり着実に技術を磨いていけばいいんじゃないでしょうか。
崖っぷちにわざわざ自分を追い込む必要もありません。病気になっちゃうかもしれないし。その点、社内SEという選択はベターです。
比較的ゆとりある働き方ができ、その上で多岐にわたる社内のシステムを幅広く管理運用していくわけですから、自ずとスキルは身につくし、次のキャリアにも活きるでしょう。
個人的にはガン推しな社内SE。仕事の負荷を減らしたい人、ゆとりあるキャリア形成をしていきたい人などはぜひ一度、社内SEの世界を覗いてみてはいかがでしょうか。