どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。
僕は営業活動をアウトソースするべく、複数のエージェントに登録し案件を紹介してもらってるんですが、その際気になるのがマージン率(手数料)。
一般的に、エージェントはマージン率非公開なんです。全エンジニアの平均マージン率については公開義務がありますが、個別のエンジニアについては聞いても教えてくれないところがほとんど。けっこう不透明な業界です。
ところが一部、マージン率を完全公開してくれるエージェントがあるんですよ。今回は、そんなエージェントだけをまとめてみました。
「ぶっちゃけどれくらい抜かれてるか知りたい」「損はしたくない」という方は参考にしてみてください。特にフリーランス初心者はこの手のエージェントを使っとく方が無難かと思います。カモられにくいので。。
目次
マージン率公開型エージェントのメリット
マージン率がわかるメリットは何と言っても、後腐れがないことです。マージン率非公開型のエージェントだと、「取れるとこから取っとこう」という発想になるので、エンジニアによって手数料がバラバラなんですよ。
酷い場合、40%以上抜かれることもあるそうです。それだったら、ぶっちゃけ派遣社員の方がマシです。そして何より恐ろしいのがこれらの事実を稼働中のエンジニアが知り得ない場合があるということです。
つまり、どれだけカモられててもわからないので、大変な機会損失が発生するリスクがあるということ。同じ案件でもエージェントが違うだけで毎月取られる手数料が10万円も20万円も変わることだってありますからね。
だからこそ、最初から抜かれるマージン率がわかってると、このようなリスクを回避することができるんです。全部同意の上で働くわけですからね。後から不満が湧いて出てくるようなことがない。
参考までに、マージン率非公開エージェントにカモられないコツもこちらにまとめてありますが、この通りにやる自信がない人は最初からマージン率を公開してるところに登録すると良いでしょう。
マージン率公開型エージェントのデメリット
マージン率がわかることによるデメリットも存在します。それは、エージェントとの交渉において融通が利きにくいことです。
マージン率を公開しているエージェントは基本的に、全エンジニアに一律の手数料を設定してる分、例外を発生させにくいんです。12%なら12%、15%なら15%という風に固定されてるので交渉の余地がほとんどない。
逆にマージン率非公開のエージェントで仕事を紹介してもらう場合、こっそり異常に安いマージンで紹介してもらえる事もあるんですよね。10%以下とか普通にありますからね。
特に、貯金が沢山あったり、一定以上の副収入がある人ならなおさら。「マージン率が○%以下でないと請けない」みたいな強気の交渉ができる人にとっては、マージン率非公開エージェントに仕事を探してもらった方が良い場合もあります。
なので、マージン率公開型エージェントを利用するのは割とフリーランス初心者が多くなるのかなと思います。
マージン率完全公開型エージェントはコレ
それではここから、マージン率公開型エージェントを紹介していきましょう。以下のエージェントは全エンジニアに一律のマージン率を設定しているため、平等なシステムになっています。まさにガラス張り。
利用方法は一般的なエージェントと同じ。
1 Webからエントリー
2 スキルシートを元に、担当営業と個別面談
3 稼働予定日1ヶ月前くらいから案件が出てくる
4 案件を選んだら営業に同行してもらい、依頼元企業と面談
5 参画が決定すれば稼働開始日を待つ
登録後、担当からすぐに連絡がくるので、個別面談の日程調整を行います。そこで希望条件などを伝えたら、後はよしなに仕事を探してきてくれます。好みの案件が見つかったら担当と一緒に企業に訪問し、採用面談を受ける形になります。
それでは、マージン率公開型のエージェントを紹介していきますね。
No.1 PE-BANK
PE-BANKと言えば業界で最も老舗のフリーランス専門エージェントです。平成元年からやってますからね。歴史が長いだけあって、圧倒的な保有案件数、登録エンジニア数を誇ります。
また、関東はもちろんのこと、それ以外の地域にも幅広く展開しているのが特徴です。地方によれば未だにPE-BANK一強になってるところも少なくありません。
平均年収も関東に限定すれば800万円を超え、高単価案件もWeb系業務系問わず豊富。老舗なだけあって、10年20年と長くフリーランスで活躍されているエンジニアが多く、彼らのニーズに答える形で保証面も充実しています。
共済会制度や健康面、学習面でのサポートなど。あと、エンジニア同士の交流が他のエージェントと比べるとかなり盛んですね。定期的に寿司パーティやたこ焼きパーティやってたり。勉強会ももちろんやってます。
マージン率については少し特殊で、報酬を受け取った回数によって、パーセンテージが変わる制度となっています。
(手数料ではないと言ってるけど実質手数料です。)
稼働初期のマージン率は12%と、高くもなく安くもなくといったレベルですが、稼働月数が25回を超えると8%とかなり安くなるので、結構お得感あります。マージン率を知っておきたいエンジニアなら必ず登録しておくべきエージェントですね。
詳しくはこちら。
No.2 リツアンSTC
リツアンは、フリーランスではなく派遣社員専門のエージェントになるんですが、こちらもマージン率を完全公開しています。
まず派遣社員エンジニアのマージン率の業界平均は39.1%です。実に発注金額の4割近く持っていかれるわけですね。フリーランスエンジニアが10%やそこらのマージンで仕事を紹介してもらえるのと比べると全く基準が違います。
そんな中、リツアンは29.4%という低マージン率を記録。さらに、就業4年目以降はマージン率は19.1%にまで下がります。
オフィスの規模を小さくしたり、エンジニア本人が給与計算するなどの運用コストの削減により、エンジニアの収入配分を高くしてるわけです。非常に素晴らしい試み。
ちなみに、エンジニアは全員リツアンの正社員となります。その上で各現場に派遣されるのです。良い現場が見つからなかった場合、もちろん正社員なので給与保障もちゃんとあります。
フリーランスエンジニアになるための最初のステップとして、あらゆる現場で柔軟にスキルを磨いていける派遣社員という選択肢は有効だと考えています。で、どうせなら派遣やるにしても極力中抜きされない方がいいよねと思える方はリツアンがベターだと思います。
詳しくはこちら。
まとめ:最適なエージェント選びを
マージン率が非公開であっても、エージェントの担当営業と仲良くなったりすると教えてもらえるケースも結構あります。
だけど、全てのエンジニアが皆、そのように担当営業とうまく関係を構築できるわけでもないし、なるべく最初はマージン率が公開されてるエージェントのお世話になった方がいいんじゃないかと思います。無駄な駆け引きも要らなくなるし。
エージェントを経由して仕事をもらうのは大変意義があることです。営業や契約関連の雑務を肩代わりしてくれるし、手数料を支払う価値も十分にあります。
ただ、必要以上に手数料抜かれてしまうのはあまりに悲しすぎるので、僕達エンジニアはいいように扱われないための知識を身につけることと、今の自分にとって適切なエージェントを選ぶことが重要なんじゃないかと思います。