フリーランスエンジニアで年収1,000万円を目指す5つの戦略!【手取り額や備えるべき素養を解説】

本記事では「フリーランスエンジニアで年収1,000万円を目指す5つの戦略」について解説していきます。

年収1,000万円は、多くのフリーランスエンジニアが目指す目標の一つです。しかし「年収1,000万円のフリーランスエンジニアは本当にいるの?」「年収1,000万円に到達するにはどうすれば良いの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。

そこでこの記事では、フリーランスエンジニアの年収実態や年収1,000万円を目指すための戦略について以下の内容を解説します。

本記事でわかること
  • 年収1,000万円稼げるフリーランスエンジニアの割合と所得額
  • フリーランスエンジニアで年収1,000万円を目指すための戦略
  • 未経験からフリーランスエンジニアを目指すためのステップ

未経験者からフリーランスエンジニアを目指す方法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

【著者プロフィール】
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。 新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。 現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。
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フリーランスエンジニアは年収1,000万円稼げる?割合や所得額を解説

フリーランスエンジニアは、どの程度の年収を目指せるのでしょうか。こちらではフリーランスエンジニアの年収や所得について解説します。

  1. 年収1,000万円稼ぐ割合は約10%
  2. 年収1,000万円の所得額は750万円程度

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 年収1,000万円稼ぐ割合は約10%

フリーランス白書2023」によると、フリーランス全体で年収1,000万円以上の人は10%程度です。また「2023年版フリーランスエンジニア白書」によれば、年収1,000万円以上1,200万円未満のエンジニアは5.51%、1,200万円以上は4.29%という結果でした。

このようなデータから、年収1,000万円以上のフリーランスエンジニアは10%程度と推測されます。「2023年版フリーランスエンジニア白書」ではフリーランスエンジニアの平均年収は576万円とされており、上位10%は平均の倍近い年収を得ていることになります。

上位10%に入ることは、簡単ではないことがわかりますね。

ただし会社員のエンジニアの平均年収は450万円程度であるため、フリーランスは相対的に高い年収を得ていると言えます。

2. 年収1,000万円の所得額は750万円程度

年収1,000万円であっても、実際の手取り額は750万円程度です。

手取りが年収を大きく下回る理由は、経費はもちろん「所得税」や「社会保険料」を差し引く必要があるためです。所属税は累進課税なので、年収が高くなるほど税率は上がります。年収1,000万円の場合の所得税率は33%であるため、1,000万円を稼いでも1/3は税金の支払い充てなければなりません。

さらにフリーランスは会社員とは異なり自身で「国民健康保険」や「国民年金」への加入が必要です。さらに国民年金は会社員の厚生年金と比較すると受取額が少ないため、個人事業主向けの年金制度への加入を検討する必要があります。

このようにフリーランスの場合「年収=所得額」ではない点に注意する必要があります。

年収1,000万円稼ぐフリーランスエンジニアになるための5つの戦略

年収1,000万円稼ぐためには、具体的な戦略が必要です。こちらでは年収1,000万円に到達するための、5つの戦略を解説します。

  1. 高収入を狙える職種を選ぶ
  2. スキルの幅を広げる
  3. マネジメント職を目指す
  4. 自身の強みのスキルを磨く
  5. 本業+副業で1,000万円を目指す

一つひとつ見ていきましょう。

1. 高収入を狙える職種を選ぶ

年収1,000万円を達成するには、案件の単価が高い職種を選ぶことが必要です。レバテックフリーランスの単価相場から年収を計算したデータによると、職種別の平均年収は以下のとおりです。表では、平均的な単価で仕事を受注している場合の年収と、最も高単価の場合とで分けられています。

職種 平均単価の年収 最高単価の年収
インフラエンジニア 816万円 1,980万円
プログラマー 804万円 1,860万円
システムエンジニア 852万円 1,980万円
フロントエンドエンジニア 864万円 1,740万円
ネットワークエンジニア 792万円 1,740万円
テストエンジニア 708万円 1,740万円

表からは「システムエンジニア」「フロントエンジニア」の年収が高いことがわかります。ただしいずれの職種でも、最高単価であれば1,000万円を超えています。

年収1,000万円に到達するには、高収入を狙える職種を選んだ上で、受注単価を上げる必要がありますね。

2. スキルの幅を広げる

フリーランスエンジニアとして成功するためには、スキルの幅を広げることが重要です。

幅広いスキルがあれば、受注できる仕事の範囲が広がりますね。

例えば「モバイルアプリ開発」や「データベース管理」など複数分野のスキルがあれば、仕事の幅が広がり高単価の案件にもアクセスしやすくなりますまたクライアントからの信頼も得やすくなり、継続的に仕事を依頼される可能性も高まるでしょう。

3. マネジメント職を目指す

フリーランスエンジニアとして高収入を得るためには、マネジメント職を目指すことも一つの戦略です。

プロジェクトマネージャーなどのマネジメント職は、プログラマーなどの開発現場の仕事よりも単価が高い傾向にあります

ただしマネジメント職を目指すためには、プログラミングのスキルだけでなく、プロジェクトをリードする能力やチームをまとめる力が求められます。マネジメント職に必要なスキルを身に付けるには、フリーランスになる前に会社員として経験を積むことが近道です。

会社での実務経験を通じてマネジメント経験を積み、独立後により高い収入を目指す戦略は実現可能性の高い方法と言えます。

4. 自身の強みのスキルを磨く

特定の分野で優秀なエンジニアとして評価されることで、高単価の案件を獲得しやすくなります。

フリーランスエンジニアとして長期的に成功するためには、自分の強みを理解し、スキルを磨き続けることが重要です。例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークに強みがある場合、専門性を高めることで他のエンジニアとの差別化を図れます。

強みを伸ばすためには、まず実際のプロジェクトでスキルを磨くことが先決です。その上で「技術者同士のオンラインコミュニティに参加する」「技術情報をブログやGitHubに書く」などの方法で、専門性を高めていくと良いでしょう。

5. 本業+副業で1,000万円を目指す

フリーランスエンジニアとして年収1,000万円を目指す方法の一つに、本業と副業を組み合わせる戦略があります。例えば、本業で年収600万円を稼ぎ、副業で残りの400万円を稼ぐという方法です。

副業はプログラミングだけでなく「オンライン講座の講師を務める」「技術記事の執筆」を行うなど様々な選択肢があります。

副業で得たスキルや経験は本業にも活かせるため、相乗効果が期待できます。

年収1,000万円稼ぐフリーランスエンジニアの5つの共通点

高い年収を得られるフリーランスエンジニアとはどのような人なのでしょうか。こちらでは、年収1,000万円稼げる方に共通する特徴を紹介します。

  1. 分析力や判断力がある
  2. 最新の技術をキャッチしている
  3. コミュニケーション能力が高い
  4. マネジメント力が高い
  5. 向上心がある

一つひとつ見ていきましょう。

1. 分析力や判断力がある

高収入を得ているフリーランスエンジニアの共通点として、優れた分析力や判断力が挙げられます。開発現場ではトラブルが発生することが多く、迅速かつ的確に状況を判断して適切な対処ができる力が求められます

トラブルの原因を的確に特定し、迅速に解決策を見つける力はクライアントに重宝されますね。

分析力や判断力を身に付けるためには、実務経験を数多く積むことが何より大切です。多くのプロジェクトに参加し、様々な問題に直面することで、自然と分析力や判断力が鍛えられます。

2. 最新の技術をキャッチしている

市場価値の高いフリーランスエンジニアは、常に最新のトレンドをキャッチする能力に優れています。IT業界は技術の進歩が早く、新しい技術やツールが次々と登場するため変化に対応する力は欠かせません

最新のプログラミング言語やフレームワークを一早く習得できるエンジニアは、自ずと希少価値が高まり、高単価の案件を受注できるようになります。

最新の技術をキャッチするためには、技術系のカンファレンスやオンラインコミュニティなどを活用することが有効です。常に学び続ける姿勢を持つことが、成功へのポイントとなります。

3. コミュニケーション能力が高い

フリーランスエンジニアとして成功するためには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。開発はチームで行うため、他のエンジニアやクライアントとの円滑なコミュニケーションが求められます。スムーズなコミュニケーションが取れることで、プロジェクトの進行がスムーズになり、結果として高評価を得やすくなります

対人スキルは過去の経験によって磨かれるもので、その差は顕著に表れますね。

4. マネジメント力が高い

高収入を得ているフリーランスエンジニアは、優れたマネジメント力を持っています。チームでの仕事をスムーズに進行し、全体の成功に貢献できるエンジニアとして評価されます。具体的には、プロジェクトの進捗を管理し、チーム内のタスクを適切に割り振る能力が必要です。また、クライアントとの進捗共有やフィードバックの受け取り方も重要になるでしょう。

単価の高い上流工程を目指すのであれば、マネジメント力は必須のスキルとなります。

マネジメント力を高めるためには、実際のプロジェクトでの経験が重要です。リーダーシップを発揮する機会を積極的に取り、自身のスキルを磨くことが求められます。

5. 向上心がある

最後に、成功するフリーランスエンジニアに共通するのは、常に向上心を持ち続けることです。

IT業界は変化が早く、自己研鑽を続けることが何より重要です。例えば「技術的なトレンドを抑えること」「現場での実践を次にプロジェクトに活かす姿勢」など、より価値の高い仕事をするための日々の行動が年収の差を生みます。

向上心を持ち続けるためには、具体的な目標を設定することから始めましょう。例えば「資格取得」や「新しいプロジェクトへの挑戦」を目標とすることで、常に向上心を持って日々の仕事に取り組めます。

未経験からフリーランスエンジニアを目指せる3つのステップ

未経験者から高年収のフリーランスエンジニアを目指すには、以下のステップを踏むことがポイントです。

  1. プログラミングスクールに通う
  2. 派遣エンジニアでスキルを磨く
  3. フリーランスエージェントを使って独立する

未経験者が、一足飛びに高年収に到達することはありません。着実にスキルを身に付け、現場経験を積むことが大切です。

ステップ1:プログラミングスクールに通う

フリーランスエンジニアを目指す第一歩としては、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。プログラミングを独学で学ぶことはハードルが高く、モチベーションの維持も難しいため、体系的に学べるスクールは非常に有効です。

プログラミングスクールを選ぶ際は「実務に近い経験を積める」「就職・転職サポートが充実している」点を重視しましょう。実際のプロジェクトに近い実習の機会は、就職・転職後に現場で活かせるスキルを身につけやすいです。

また業界に精通したメンターを付けてもらえると、スキル習得の方向性を見誤ることがありません。

例えばプログラミングスクール「テックステージ」は、長期的なキャリア形成を目的としているため、未経験者には特におすすめです。

ステップ2:派遣エンジニアでスキルを磨く

プログラミングスクールで基本的なスキルを学んだ後には、派遣エンジニアとして実務経験を積みましょう。派遣エンジニアは様々なプロジェクトに参加する機会を得られるため、幅広い経験を積むのに最適です。

プログラミングスクールで学んだだけでは、フリーランスになるのはハードルが高いです。すぐにフリーランスになるのではなく、まずはしっかりと実務経験を積むことを重視しましょう。

20代であれば、給与は正社員と大きく変わらないため、経済的な心配もありません。

ステップ3:フリーランスエージェントを使って独立する

派遣エンジニアで一定の経験を積んだら、次はフリーランスエージェントを利用して独立するステップです。フリーランスエージェントとはエンジニアに案件を紹介してくれるサービスで、自身に合った仕事を見つけてきてくれます。

エージェントの利用は、自分で営業活動を行う手間を省けることが大きなメリットですね。

またフリーランスエージェントは案件を紹介してくれるだけでなく、条件交渉や契約手続きの代行など様々なサポートを提供してくれます。フリーランスエンジニアとして仕事をする上で、エージェントの利用は欠かせません。

未経験者は完全パーソナル転職トレーニング「テックステージ」がおすすめ

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テックステージは、キャリア形成を支援する「パーソナル転職トレーニング」付きのプログラミングスクールです。

テックステージのプログラミング講座の特徴は、主に以下の4つです。

  • 累計100本以上の動画講義を視聴できる
  • 無制限でメンターに質問・相談ができる
  • 週1回面談で悩みを相談できる
  • 受講生コミュニティがある

動画講義には「現場で求められる技術」が凝縮されているため実践的です。また無制限で質問・相談できるので、初学者でも安心して学習を進められます。

さらにテックステージの最大の特徴は長期的なキャリア形成を支援する転職サポートです。多くの「就職保証」を謳ったプログラミングスクールでは、自由に転職先を選べません。そのため「どんな会社を紹介されるのかわからない」「紹介された企業への転職を断れないのでは」という不安が伴います。

しかしテックステージは、あえて「就職保証」を謳わずに、自由に転職先を選べる力を身に付けることに注力しています。具体的には、専属のコーチとの面談を通じて自己分析やキャリアプラン策定を行い、書類や面接のサポート、入社後のサポートまで対応することが特徴です

しっかりとしたスキルを身に付け、長期的なキャリアプランを設計できれば、自ずと自由に転職先を選べると考えているためです。

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