ITエンジニアの転職が可能な年齢は何歳?【年齢が高い場合の障壁や対策を紹介】

本記事では「ITエンジニアの転職が可能な年齢」について解説していきます。

ITエンジニアは、20代など若い人が多い印象をお持ちの方は多いでしょう。しかし「ITエンジニアの不足」や「年齢が高い人だからこそできる仕事もある」などの理由から、転職において年齢が必ずしも障壁になるわけではありません

IT業界は、年齢だけでなくスキルや経験も重視されます。

ただし年齢に応じた転職対策が必要なことも事実です。そこでこの記事では「ITエンジニアの転職が可能な年齢」について解説します。

本記事でわかること
  • ITエンジニアは年齢が高くでも転職できる理由
  • 年齢が高いITエンジニアが転職でぶつかる障壁
  • ITエンジニアが転職するための年齢別対策

年齢が高くても、IT企業への転職を成功させるためのポイントを紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

【著者プロフィール】
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。 新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。 現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。
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ITエンジニアは年齢が高くても転職可能!3つの理由を解説

ITエンジニアの転職は、いくつかの障壁があるものの年齢は関係ありませんこちらでは、年齢が高くても転職が可能と言える3つの理由を解説します。

  1. IT人材の不足
  2. 業界全体が若いため採用が柔軟
  3. 年齢よりもスキルが重視される

一つひとつ見ていきましょう。

理由1:IT人材の不足

年齢が高くてもITエンジニアの転職ができる最も大きな理由が、IT人材の不足です。2030年には約79万人ものIT人材が不足すると試算されているなど、人材不足は深刻化しています。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によれば、実際にIT人材の年齢分布は「55〜59歳」「60〜64歳」の割合が右肩上がりで上昇していています。

40代以上であっても、開発現場やマネジメント層を担う役割として業界全体で需要が高まっているのです。

理由2:業界全体が若いため採用が柔軟

IT業界は他の多くの業界に比べて、経営者層が若いです。そのため従来の慣例や固定観念にとらわれず、柔軟な採用が行われています。特に年功序列の評価体制を取らない会社が多く、中途採用においても年齢の比重は低くなっています。

例えば、スタートアップ企業では、新しい視点や多様な経験を持つ人材が求められていますね。

またIT業界はフレックスタイム制やリモートワークの導入が進んでいる企業も多く、ワークライフバランスを重視する働き方が推奨されていることが特徴です。そのため体力的な負担が軽減され、年齢に関係なく働きやすい環境が整っていると言えます。

理由3:年齢よりもスキルが重視される

IT業界では、成果主義の評価体制を導入している企業が多いため、年齢はほとんど関係ありません。

特にエンジニアは技術職であるため、スキル重視の傾向は顕著です。例えば最新のプログラミング言語やフレームワークに精通しているエンジニアは、年齢に関係なく高く評価されます。

また特定の業界や技術に特化した専門知識を持っているエンジニアも需要が高く転職に有利です。企業はプロジェクトを成功に導くため、年齢ではなく必要なスキルや経験を持つ人材を積極的に採用しているのです。

未経験からITエンジニアへの転職は35歳までが目安

IT業界は、年齢だけでなくスキルや経験が重視されます。しかし未経験からITエンジニアへの転職を目指す場合、35歳までが一つの目安になります。

IT業界は技術の進歩が早く、新しいスキルを身に付けるためには時間と努力が必要です。そのため30代後半の方がスキルを一から学ぶことは、難しいと考えられています

求人で「未経験者歓迎」としている場合であっても、実際には35歳以下を想定している企業が一般的ですね。

企業は30代後半の方に対して「これからの成長」ではなく「キャリアで培ってきたスキルや経験」に期待します。30代後半の未経験者にとっては、IT業界への転職は一般的には困難であると考えた方が良いでしょう。

年齢が高いITエンジニアが転職でぶつかる3つの障壁

IT業界への転職に年齢は関係ないと言っても、以下の3つの障壁があることは理解しておきましょう。

  1. 体力面の懸念
  2. 最新スキルへのキャッチアップ
  3. 役割の変化

それぞれ詳しく見ていきます。

障壁1:体力面の懸念

ITエンジニアの仕事は、長時間にわたってパソコンに向かうことが多く、年齢が高いと体力的に厳しい面があります。例えば、システムのトラブル対応やリリース前のデバッグ作業などの緊急対応が求められる場面では、迅速な対応が求められるため昼夜問わない作業が求められることもあるでしょう。

年齢が高くなると、若い頃と同じように集中力を維持することが難しくなることがありますよね。

体力面の懸念は、企業の立場から見ると高年齢の方を採用することをリスクになります。そのため直接開発に関わるプログラマーではなく、プロジェクトマネージャーなどの役割で採用する場合も多くなります。

障壁2:最新スキルへのキャッチアップ

年齢が高い方は、企業から最新技術にキャッチアップできるのか不安視されることがあります。

IT業界は技術の進歩が非常に速く、新しいスキルや知識を常に学び続ける必要があります。例えば開発経験が豊富な方であっても、過去に習得したスキルが陳腐化していれば、転職した会社では通用しない可能性があるでしょう。

企業は最新技術に精通した人材を求めるため、転職活動の際は年齢によって敬遠されることもあります。

障壁3:役割の変化

年齢が高くなると、開発業務に直接携わる機会が減少し、プロジェクトマネジメントなどの役割が期待されることが多くなります。求められる役割の変化は、開発業務を続けたいと考えているエンジニアにとってが大きな障壁と言えます。

年齢による経験の豊富さから、管理職としての役割を求められる傾向は確かにありますね。

プロジェクトマネージャーなどのポジションに就くと、開発技術だけでなく管理能力やコミュニケーションスキルが必要です。管理職としての役割に適応できない場合、転職先での仕事が苦痛になる方もいるでしょう。

年齢が高くても転職できるITエンジニアの4つの特徴

ITエンジニア年齢は関係ないとは言っても、企業から求められる役割を果たせなければ、転職は成功しません。こちらでは、年齢が高くても転職できるITエンジニアの特徴を4つ紹介します。

  1. マネジメント経験がある
  2. 若手の指導ができる
  3. 営業スキルがある
  4. 専門特化したスキルがある

年齢が高くても重宝されるITエンジニアはどのような人か理解しておきましょう。

特徴1:マネジメント経験がある

年齢が高くても転職に成功するITエンジニアには、豊富なマネジメント経験があります。

プロジェクト単位で仕事をすすめるIT業界では、チームをリードする能力が非常に重視されます。特に年齢が高い方にはマネジメント経験が求められることを理解しておきましょう。

例えばリーダーとしてチームをまとめ上げ、プロジェクトを成功に導いた経験があるエンジニアは高く評価されます。実際リーダーシップを発揮できるエンジニアは、年齢に関係なく多くの企業で求められています。

特徴2:若手の指導ができる

若手エンジニアの育成能力も、年齢が高くても転職に成功するための重要な特徴です。

企業にとって、若手エンジニアの育成は不可欠です。若手エンジニアの育成とは、開発技術だけでなく、業務の進め方やプロジェクト管理の方法などを指します。

多くの企業は人材不足であるため、若手エンジニアを1日でも早く戦略にしなければなりませんそのため新入社員や若手エンジニアを現場で教育できるエンジニアは、企業にとって非常に貴重です。

さらに現場で指導できるだけでなく社内の研修会で講師を務めたことがあるなどの指導経験は、企業内外で高く評価されるでしょう。

特徴3:営業スキルがある

ITエンジニアとしての技術スキルだけでなく、営業スキルを持つことも転職に成功するための重要な要素です。

顧客に対して技術的な内容をわかりやすく説明できるエンジニアは、営業チームの強力なサポートとなります。

例えば新しいシステムの導入を提案する際に、メリットや技術的な詳細を的確に伝えられるエンジニアはクライアントから高く評価されます営業は利益に直結する役割であるため、企業にとって価値のある人材であると評価されるでしょう。

特徴4:専門特化したスキルがある

特定の分野や技術に特化したスキルを持つエンジニアも、年齢に関係なく転職に成功しやすいです。例えば「医療系」や「金融系」など特定の業界のシステムに詳しいエンジニアは、企業にとって明確な戦力になります

また古いプログラミング言語やシステムの知識が、他のエンジニアにはない専門的なスキルと評価されることもあります。クライアントの中には、30年以上前に開発されたシステムを現在も使用している会社は少なくありません。

昔のシステムは若手エンジニアには手が付けられないことが多いため、古いプログラミング知識を持つエンジニアは重宝されるのです。

ニッチなスキルを持つエンジニアは、他の候補者と差別化でき、転職市場で有利な立場に立てますね

ITエンジニアが転職するための年齢別対策

こちらでは、ITエンジニアの転職するための年齢別の対策ポイントを解説します。
  1. 20代:成長意欲が高いことを伝える
  2. 30代:社会人として強みをアピールする
  3. 40代以上:マネジメント力や専門特化したスキルをアピールする

それぞれポイントを確認してみてください。

20代:成長意欲が高いことを伝える

20代のITエンジニアが転職を成功させるためには、成長意欲が高いことを強調することが重要です。

企業は若い人材に対して、将来の成長を期待しています。転職面接では、自ら学び成長する姿勢を具体的に示すと良いでしょう。

具体的には、スキルアップのために取り組んでいることをアピールすることが有効です。例えば「最近取得した資格」や「参加しているオンラインスクール」など具体的に示すことで、学習意欲を強調できます。また、現在進行中のプロジェクトでの役割や成果を具体的に説明することも大切です。これにより、成長意欲だけでなく、実際の成果を示せます。

さらにキャリアプランを明確に持っていることを示すことも大切です。例えば、将来の目標や身に付けたいスキルについて具体的に話すことで、企業に対して自分が長期的に成長できる人材であることを伝えられます。このように成長意欲を具体的に示すことが、20代のITエンジニアが転職を成功させるための鍵となります。

30代:社会人として強みをアピールする

30代のITエンジニアが転職を成功させるためには、これまでの社会人経験を基にした強みをアピールしましょう。

30代では既に10年近い職務経験があるため、その経験を生かして自身の強みを強調することが求められます。

例えば、過去のプロジェクトでの具体的な成果を説明することで、実績をアピールできます。「自分が担当した業務内容」や「プロジェクトの成功に自信がどのように貢献できたのか」について詳しく説明しましょう。また、チームリーダーやプロジェクトマネージャーとしての経験があれば、そのリーダーシップスキルを強調することも有効です。

30代の転職では、社会人としての経験と強みをアピールすることが転職を成功させるためのポイントです。

40代以上:マネジメント力や専門特化したスキルをアピールする

40代以上のITエンジニアが転職を成功させるためには、マネジメント力や専門特化したスキルを強調することが大切です。

具体的には、大規模なプロジェクトの管理経験やチームリーダーとしての実績を強調することが有効です。プロジェクトを成功に導いた具体的なエピソードや、自分が果たした役割について詳しく説明することで、リーダーシップスキルをアピールできます。

また特定の技術や業界に特化した専門知識を持っていることをアピールしましょう。例えば「金融業界のシステム開発に詳しい」「医療系のITプロジェクトに多く携わってきた」などの具体的な経験を示すことで、企業に対して自分の専門性をアピールできます。

マネジメント力や専門特化したスキルを強調することは、40代以上のITエンジニアが転職を成功させるための重要なポイントです。

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