動画でも話してるので、文章読むのが面倒な方は動画をラジオ的に耳で聞いてもらえればと思います▼
どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけん(@ryukke)です。
エンジニアの働き方には「正社員・派遣社員・フリーランス」の3つがありますが、今回はそれぞれのメリット・デメリットについて紹介していきます。
僕は新卒で大手SIerの正社員として就職し、そこから派遣社員を経てフリーランスエンジニアになったので、それぞれの働き方のメリットやデメリットはそれなりによく理解している方なんですよね。
なので、一次情報盛り盛りでそれぞれの働き方のメリット・デメリットを解説できると思います。これからエンジニアになろうと考えてた人は、是非参考にしてみてください。
目次
結論:エンジニアはフリーランスになった方が良い
早速結論ですが、よっぽど優秀な人でない「人並みレベルのエンジニア」なら全員フリーランスになった方が良いです。
フリーランスにれば平均年収862万円は取れる
なぜならエンジニアはフリーランスになれば圧倒的に収入が上がるんですよ。例えば、最大手のエージェントであるレバテックフリーランスだと平均年収が862万円ですからね。
フリーランスエンジニアになれば月70〜80万円くらいの収入は普通に取れるし、20代前半で年収800万円〜1,000万円は全然到達できるんですが、一般的な並みの正社員エンジニアなら30代で年収500万円〜600万円くらいで良い方なんですよ。
優秀なエンジニアなら正社員でも年収1,000万円は超える
一方、GAFAのような超一流企業のエンジニアになれば年収1,500万円レベルも達成できるので、“よほど優秀な人”ならフリーランスとしてではなく、ブランド力のある会社で正社員として働いた方がキャリア的にもすごく良いんですよ。
なので、特に技術が秀でてない人並みレベルの若者エンジニアほどフリーランスを目指した方が良いんですが、それを踏まえた上でそれぞれの働き方のメリット・デメリットを話していきます。
メリット | デメリット | |
正社員 |
|
|
派遣社員 |
|
|
フリーランス |
|
|
正社員エンジニアのメリット・デメリット
まずは正社員エンジニアのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
- 収入が安定している
- 新卒ならその後のキャリアにも有利
- 給料を貰いながら教育を受けれる
デメリット
- 無駄な儀式がたくさんある
- 給料が低い
正社員エンジニアのメリット
正社員は収入が安定している
正社員は比較的収入が安定している部分がメリットとなり、派遣社員やフリーランスと比べると収入が途切れるリスクが限りなく低いです。
というのも、労働者の権利は労働基準法によって法的に保護されてるので、正社員は自分から「会社辞めます」と言わない限り、雇用側も社員の首を簡単には切れないんですよね。
なので、一ミリのリスクも残したくないような人は正社員を選んどけば良いでしょう。
良い企業に勤めていればその後のキャリアにも有利
特にあなたが新卒なのであれば、なおさら正社員を目指した方が良いかなと思います。
しょぼい会社だったらあまり意味がないかもだけど、一流企業の正社員として勤めていれば、その後のキャリアにも有利に働くんですよね。
最近だと「新卒でいきなりフリーランスになる」と言い張る人もいますが、最初は正社員として経験を積んでおくのがベストでしょう。
正社員なら給料を貰いながら教育を受けられる
それに新卒で正社員として入社すれば、給料を貰いながらそこそこの教育も受けさせてもらえます。
僕も大手SIerに入った時は半年間ほどプログラミングの新人研修を受けさせてもらいましたし、プログラミングの土台を“給料を貰いながら”学べたのでぶっちゃけ鬼コスパ良かったんですよね。
なので、ある程度教育プログラムが整っているようなブランド力の高い会社なら、正社員として勤めてみても良いんじゃないかと思います。
正社員エンジニアのデメリット
正社員は無駄な儀式がたくさんある
一方、正社員は「稟議」や「社内の打ち合わせ」といったような無駄な儀式が結構たくさんあるんですよね。
そもそもエンジニアの本文って「技術」じゃないすか。
ところが正社員の場合だと技術とは全く関係ない仕事をやらされることが多いし、目標管理制度(MBO)みたいなよく分からない人事考課で他人に自分の評価を決められることもあるわけじゃないですか。
そういう無駄な部分に一喜一憂する時間はもったいないなと思いますよ。
正社員エンジニアは給料が低い
これも大きなデメリットですが、正社員は比較的給料が低いんですよね。
日本の正社員エンジニアは特に給料が低く、20代だと年収600万円〜700万円くらいが限界で、平均年収でいうと大体400〜500万円くらいしかありません。
出典:doda
これは「日本のエンジニアが評価されてなさすぎ説」ってのもあるけど、とにかくおかしな話なわけですよ。
20代の頃ってむしろ「派遣社員の方が給料が良い現象」が起こったりするくらいなので、正社員はお金の面であまり優遇されてないというのが現状です。
なので正社員は最初のステップアップとして活用するのが良くて、むしろそれくらいしかメリットはありません。
派遣エンジニアのメリット・デメリット
次に派遣社員のメリット・デメリットについて見ていきます。
メリット
- ひたすら手を動かすのでスキルアップに集中できる
- 正社員よりも給料が高い場合もある
デメリット
- 雇用があまり安定しない
- 正社員ほどの待遇は受けられない
派遣エンジニアのメリット
派遣社員は技術に集中できる
派遣社員は、正社員と違って技術のことだけ考えながら仕事に集中できる部分がメリットです。
正社員だと余計な社内政治に巻き込まれて技術のことを考える余裕がなかったりしますが、派遣社員は基本的に下請けだから基本責任のある仕事を振られないし、ひたすら技術のことだけを考えて手を動かす仕事をすれば良いわけですよ。
なので、何か身につけたいスキルがある人は派遣社員を選ぶのも良いかなと思います。
派遣社員の方が正社員より給料高い場合もある
特に20代の方であれば、「正社員より派遣社員の方が給料高い現象」も起こったりします。
僕が新卒で入った大手SIerは最初の手取りが17万4,000円だったので、時給換算すると1,000円程度でめちゃくちゃ安かったんですよね。
ですが、派遣社員になると一気に時給1,800円に上がり、1年後には時給2,550円になりました。
このように、20代なら正社員よりも派遣社員の方が好条件だったりしますし、ワークライフバランスも実は派遣社員や契約社員が一番優れてるってデータもあるくらいなんですよ。
出典:doda
派遣エンジニアのデメリット
一方、派遣社員は雇用があまり安定しない部分がデメリットとなりえます。
一言で派遣と言っても「SESの企業に正社員として就職して派遣されるパターン」と「リクルートやパーソルに派遣登録をしてそこから出向する派遣社員」の2種類がありますが、後者の派遣社員だと雇用契約が正社員ではないので、3ヶ月くらい経ってパフォーマンスが悪いと簡単に切られることもあるんですよね。
なお、派遣社員はそれだけリスクを取っててもフリーランスと比べると収入はあまり高くないので、あくまでキャリアのファーストステップとして選ぶのが良いでしょう。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
最後にフリーランスエンジニアのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
- 収入が大きく飛躍する
- 給与保障制度のあるエージェントを使えば収入の保障も得られる
デメリット
- 収入が青天井になりにくい
- いつでも契約が切られるリスクがある
フリーランスエンジニアのメリット
フリーランスになれば収入が大きく飛躍する
フリーランスのメリットは、言うまでもなく収入が大きく出やすいところです。
エンジニアはフリーランスになれば年収1,000万円なんて余裕で達成できるし、それこそ20代で月80万円くらい稼ぎながら資産運用してセミリタイアするという生き方もできるので、より幅の広い人生を選択できるんじゃないかと思います。
フリーランスはリスクが派遣と同等でありながらリターンが大きい
実はフリーランスって他の働き方とは段違いに高収入を実現できるにもかかわらず、リスクの度合いが派遣社員と同じくらいなんですよね。
フリーランスの方が派遣社員よりもリスクが高いと勘違いされがちですが、実際は派遣社員とフリーランスってリスクの度合いがほとんど一緒です。
というのも、派遣社員もフリーランスも「パフォーマンスが悪ければ切られる」という条件は同じだからなんですよ。
ですが、フリーランスは派遣社員よりも収入が高くなる傾向にあるので、そうなれば同じリスクでもリターンが高いフリーランスの方が絶対に良いっていうね。
確かに求められる技術のレベルは派遣社員よりフリーランスの方が多少高くなるけど、ある程度の技術力を持っていれば全然フリーランスを目指せると思います。
だからこそ、現場経験が2〜3年ある人は絶対にフリーランスを選びましょうよと。
及第点以上のスキルを持ってれば余裕でフリーランスになれますし、派遣社員かフリーランスかで迷うのなら必ずフリーランス一択です。
フリーランスエンジニアのデメリット
収入が青天井にはなりにくい
一方、フリーランスのデメリットとしては収入が青天井にはなりにくいってところで、どれだけ稼げたとしてもMAXで1,200万円とか、1,500万円までしか行かないんじゃないですかね。
なので、仮にあなたが年収1,000万円以上稼げるような一流企業に勤めれるのであれば、雇用の安定や退職金なんかが保証されている正社員としてエンジニアをやった経済合理的です。
いつでも契約が切られるリスクがある
なお、フリーランスも派遣と同様でパフォーマンスが悪かったら「はい、お前来月からバイバイな」と契約を切られちゃうリスクがあります。
フリーランスは正社員と違って労働基準法で雇用が守られてるわけではないので、企業はいつでもフリーランスとの契約を切れるんですよね。
しかし、最近だと仕事が見つからなかった期間の収入を保証してくれるようなフリーランス専門エージェントもあります。
例えばMidworksの場合だと、「給与保障制度」を使えば案件が1ヶ月探しても見つからなかった場合に単価の80%までの収入を保障してくれます。
なのでMidworksのようなエージェントを使えば、実は収入が途絶えるリスクも解消できちゃうんですよね。
Midworksの詳細記事はこちら▼
正社員/派遣社員/フリーランスのメリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット | |
正社員 |
|
|
派遣社員 |
|
|
フリーランス |
|
|
というわけで、よっぽど優秀な人以外は全員フリーランスになった方が良いという結論ですが、今新卒の切符を持ってる人ならまずは正社員に、既に社会に出ている20代で第二新卒の切符すら持ってないような人はまず派遣社員になってエンジニアのキャリアをスタートすれば良いでしょう。
ただ、正社員だとよく分からない社内政治に巻き込まれたり、技術のことを考える余裕すら無くなったりする場合もあるので、最終的にフリーランスを目指すなら正社員より派遣社員の方が良い場合もあります。
エンジニアは30代に差し掛かってくると仕事が見つかりにくくなるし、20代後半にもなると早く技術を身につけないと間に合わなくなるので、そういう人は「派遣社員で技術を磨いていく」という選択肢もアリでしょうね。
そしてある程度の技術力がつき、現場経験も2〜3年程積んだような人であれば絶対にフリーランスを目指すべきです。