炎上系プログラミングスクール「ウェブカツ」が案外高品質な理由

動画でも話してるので、文章読むのが面倒な方は動画をラジオ的に耳で聞いてもらえればと思います▼

どうも、ITエンジニアのやまもとりゅうけん(@ryukke)です!

 

今回は、プログラミング業界では“ある意味”有名な炎上系プログラミングスクールである「ウェブカツ」の真の狙いや戦略について考察していきます。

 

この記事で分かること
  • ウェブカツの特徴
  • ウェブカツ料金体系
  • ウェブカツの戦略予想

ウェブカツといえば、業界では珍しい月額課金制の「サブスクリプション型」で展開されてるオンラインのプログラミングスクール。

このウェブカツが度々炎上マーケティングをやっていて物議を醸し出してるんですが、結論ウェブカツもそんな悪いプログラミングスクールじゃないなと思ってるんですよね。

そこで今回は、ウェブカツが取ってる合理的な戦略についてを僕なりの見解で紐解いていきます。

【著者プロフィール】
やまもとりゅうけん(@ryukke)
WEB/ITコンサルのワンダフルワイフ株式会社代表取締役。
新卒で東証一部上場企業にプログラマーとして就職したのち、27歳でフリーランスエンジニアとして独立し、サイバーエージェント大阪支店等に勤務。
現在は日本最大規模の複業コミュニティ「人生逃げ切りサロン」を開設し、3年間で参加者5000名超まで拡大させる。

ウェブカツは運営者のかずきちさんがとにかく過激

ウェブカツの最大の特徴は、運営者のかずきちさん(@kazukichi3110)がめちゃくちゃ過激なとこなんですよね。

かずきちさんはとにかく過激な炎上マーケティングをやっていて、自分以外が運営するプログラミングスクールを徹底的にこき下ろしてくんですよ。

例えば、プログラミングスクールだったらテックキャンプ エンジニア転職CodeCampGATEポテパンキャンプ侍エンジニア塾とか。

プログラミングスクール以外にも、マナブさん(@manabubannai)のプログラミングのロードマップや、迫くん(@yuki_99_s)のSkill Hacksのようなプログラミング教材を徹底的にこき下ろし、見込み客のシェアをガッツリと奪いに行くようなスタイルを一貫されてるんですね。

彼はそれを理解した上で炎上マーケティングをやってると思うけど、その分敵も増えて、他のプログラミングスクールや教材を受講してる人たちからも結構叩かれてます。

ウェブカツのかずきちさんはめちゃくちゃ強気

だけど、かずきちさんはそれでもめちゃくちゃ強気のスタイルを取ってて、自分に過失を追求されても絶対に反省しない「鋼のメンタル」を持ってるんですよ。

最近、ウェブカツが運営する公式ブログの記事内で、他人が作った画像を無断転用してたことが発覚してました。それが著作権侵害騒動となってこれまた大炎上となったわけですが、本人は「すいません、削除しときます」って感じで開き直ってるんですよねw

そういう部分が特に物議を醸してるんですが、僕はかずきちさんのメンタルの強さがある意味すごいなと関心してました。

他のプログラミングスクールを敵視しながら自分の所に人を呼び寄せていくような「仮想敵マーケティング」って、普通は本人のメンタルが長続きしないから寿命が短いんですよ。

以前も、ブロガー界で著名なイケハヤさん(@IHayato)を叩くような人たちがたくさんいましたよね。

こんな奴の信者とかクソだ!

みたいなこと言いつつ、自分の主催するオンラインサロンへ引き込むような仮想敵マーケティングをする人も結構いましたが、そういう人は他人を追求すればするほどその矛先が自分にも向くんですよ。

いや、お前もそう言っときながら同じことやっとるやんけ!

って感じでみんなから総攻撃を食らってメンタルがへし折られ、中途半端に丸くなってアイデンティティーを失いオワコン化するみたいなね。

そういう人がめちゃ多いんですが、かずきちさんはそれをとにかく徹底的にやってて、全然メンタル折れてないんすよw

仮想敵マーケティングは業界の評判を落とすリスクがある

仮想敵マーケティングは一定のシェアを奪いやすいので、後発が取るべき戦略としては合理的ですが、その分業界内の評判はめちゃくちゃ悪くなってしまうんですよね。

相手のシェアを奪いにいくと、今後協業して事業展開していくことが難しくなるので、それは長期的なリスクとなりえるわけです。

僕は同業者のシェアを奪うというより、一緒に協力してマーケットを拡大させていこうという発想でやってるので、仮想敵マーケティングはあまり好きじゃありません。

ですが、敵対的な姿勢を取ることのリスクを承知でそれを実行してるかずきちさんの骨太さは、ある意味高く評価できると思うんですよね。周りが敵だらけの中、自分一人のリーダーシップだけでゴリゴリにビジネスを進めていけるのは相当すごいですからね。

ウェブカツの料金体系は月額の「サブスクリプション型」

ウェブカツの料金体系やマネタイズ方法もかなり面白いなと思ってるんですが、ウェブカツは基本的に月額料金制の「サブスクリプション型」を採用してるんですよね。

他のプログラミングスクールでも、サブスク型の料金体系を取ってる所は中々ありませんよ。

例えば、マコなり社長(@mako_yukinari)が運営するテックキャンプ エンジニア転職の場合、60万円〜80万円のお金をボンって払って2ヶ月半勉強していくスタイルだし、他のスクールも大体が40万円〜80万円程の価格帯ですが、ウェブカツは月額2万円〜3.98万円のサブスク型なんですよね。

サブスク型のウェブカツならいつでもプログラミングを挫折できる

じゃあ、なぜどこのプログラミングスクールもサブスク型の料金体系を設定したがらないのかというと、プログラミングを途中で挫折しちゃう人がいるからなんですよね。

テックキャンプ エンジニア転職なら分割払いもできるけど、基本的には途中で支払いを放棄して解約することはできないじゃないですか。だから中々途中で挫折できないし、余計にモチベーションを維持しやすくなるんですよね。

そんなわけあって、基本的にプログラミングスクールは受講生に最初に大きなお金を払わせておきたいわけですが、ウェブカツはあえていつでも挫折できるサブスク型にしてるんですよね。

月額7.7万円で受講してみたけど、やっぱ自分にはプログラミングが合わんし来月からやーめよ。

て思ったらユーザーは即退会できるし、すごく潔いわけです。

サブスク型の方が費用が安いと感じてしまう

サブスクリプション型の良い部分は、費用をなんとなく安く感じさせられる部分にあります。

ウェブカツは月額で2〜3.98万円だけど、テックキャンプ エンジニア転職は一回で80万円するわけですよ。

でも、ウェブカツで10ヶ月続けたらテックキャンプ エンジニア転職とほぼ同じ価格になるんですが、なんとなくウェブカツの方が安く感じちゃうじゃないですか。

このように、サブスク型は「いつでも辞められる」というオプションがついてるから心理的な負担も低いんですよね。

ウェブカツはサブスク型でロイヤリティを高めている

それに、サブスクリプションというスタイルは顧客のロイヤリティを高めるのに効果的なんですよ。

例えば、宗教でも定期的に「お布施」が支払われたりするじゃないですか。定期的にお金を支払えば支払うほど、支払い先に対する信頼がどんどんと積み上がっていきます。

案外、世の中では「お金を払わせると信頼残高が減る」って発想をする人が多いんですが、これは逆です。人はお金を支払えば支払うほど信者になっていくんですよね。

例えば、僕が主催してるオンラインサロン(人生逃げ切りサロン)は「月額2,480円」というめちゃくちゃ良心的な価格に設定してますが、毎月2,480円を支払ってくことで、僕に対する信頼はどんどん積み上がってると思います。

サブスクは顧客の信頼残高を蓄積していける効果もあるので、一括でドンと払わせるより、小さなお金を毎月定期的に支払わせる方がコミニティのマネジメントとしては非常に効果的なんですよ。

かずきちさんがウェブカツを使った今後の戦略を勝手に予想してみた

毎月自分の意思でお金を払い続けながらプログラミングを学習していく人はかなり意識高めなので、将来優秀な人になる可能性が高いと思いますよ。

これはあくまで僕の予想に過ぎませんが、恐らくかずきちさんはウェブカツでプログラミングを学ばせた人たちでチームを組もうと考えてるんじゃないですかね。

例えば、エンジニアの開発会社を作り、ウェブカツの受講生をそこに入れて企業から案件を取ってきて、受講生を働かせて(稼がせて)粗利を取るみたいなね。

そういったモデルも考えてるんじゃないかと思うんですが、それも踏まえて受講生へのロイヤリティを高められる仕組みを考えた結果、かずきちさんはサブスク型のプログラミングスクールにしたんじゃないかと思ってます。

ウェブカツは周りからの評判を下げてコミュニティの団結力を高めている

そして、かずきちさんが周りに対して攻撃的な姿勢を取ることで、受講生のモチベーションをコントロールしてる部分もすごいと思ったんですよね。

僕もウェブカツの受講生に何人か会ったことあるけど、ウェブカツは受講生の満足度が結構高いんですよ。なぜなら本人たちが意識高く頑張ってるからなんですよね。

講座の内容や評判がどうあれ、本人たちが頑張ってれば満足してくれるわけですよ。

ウェブカツは業界で孤立してるからこそ頑張れる

じゃあ、なぜ本人たちが頑張れるのかというと、ウェブカツ自体が結構業界内で孤立してるからだと思うんですよね。

孤立した社会の中にいる人たちって結構頑張れちゃうんですが、それは言うならば過去に迫害された歴史があるユダヤ人みたいな感じです。

で、社会的に迫害されてる中で生きていくには、自己肯定感を高く保ち続けないといけないんですよね。

それと同じように、かずきちさんが周りを敵に回すからウェブカツの評判は結構下がるんですが、受講生の心は多少なりとも揺れてしまうわけですよね。

周りからの評判は低いけど、ウェブカツを選んだからにはそれをやり抜くんだ!

ウェブカツが業界で孤立してるからこそ、それが受講生のモチベーションに繋がってるんだと思います。

どんなコミュニティでも孤立すると団結力が高まる

実は世の中ってなんでもそんな感じで、宗教やマルチ商法、ネットワークビジネスなんかでも同じです。

例えば、ネットワークビジネスの代表格でもある「アムウェイ」ってめっちゃ評判悪いじゃないすか。周りからあーだこーだ言われて大変なんだけど、だからこそ中で頑張ってる人たちはみんなで団結していけるわけですよね。

自分達だけちょっと孤立しちゃってるからこそ、

俺たちは仲間だ!みんなで一緒に成功しよう!

って感じで団結できるわけですよ。だから、かずきちさんがアグレッシブに動くことで、ウェブカツの中では反対に結束力が高まってるんじゃないかと思います。

そもそも、本人たちがモチベーションを保ちながら勉強できて、なおかつ良い会社に就職できるなら良いわけじゃないですか。

かずきちさんが本当にこれを考えてやってるかは分かりませんが、多分全部わかってやってるだろうなと思ってます。

まとめ:ウェブカツは評判こそ悪いがダメなプログラミングスクールではない

というわけで、今回は炎上系プログラミングスクールのウェブカツについて色々と考察しましたが、ウェブカツはそんなに悪いプログラミングスクールじゃないと思ってます。

確かに周りからは嫌われていて評判も悪いけど、ウェブカツの受講生の話を聞く限り、実際そんなに悪くないなと。

そもそも、どこのプログラミングスクールもそこまで差はありません。もちろん学べる言語が違ったり、それに応じて就職できる会社も違ったりすることはあるけど、基本的な学習スタンスはそんなに大差ないし、どこもそれなりの質は担保されてるんですよね。

なので、どこのプログラミングスクールを選ぶかは最終的に自分の判断となるわけで、誰が教えてくれるのかや、メンターが自分に合ってるのかで決めれば良いんじゃないかと思います。

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