こちらの動画で全部話してるので、文章読むのがめんどくさい方は移動中なんかに動画をラジオ的に耳で聞いてもらえればいいと思います▼
どうも、フリーランスエンジニアのりゅうけんです。
今日はみなさんが嫌いな「SES」についてお話したいんですが、SESってめちゃくちゃ評判悪くないですか?「オマエSESに親でも殺されたんか?」ってくらいに怒り狂ってるような人たちがTwitter上にたくさんいるじゃないですか。
みたいなね。なぜSESの評判が悪いのかというと、その形態が「派遣」だからなんですよね。派遣って「偽装請負」や「多重派遣」の温床にもなってたりするので、あまりイメージは良くありません。
実際にSESで働いてるエンジニアがSNS上でこぼすようなネガティブエピソードは結構拡散されやすいし、TwitterやYouTube上でも「SESはマジでやめとけ」みたいな意見が散見されます。
ですが、僕はそこまでSESをディスらなくていいと思うんですよね。別にSESそのものが悪いわけじゃないし、SES事業者さえしっかりと選んでれば、ブラックな現場を極力回避するもできますから。
そこで今回は、「SESをそこまで毛嫌いしなくてもいい理由」と「ブラックな案件に当たりにくいSES事業者の選び方」について紹介します。
これから未経験でエンジニアを目指す方や、SESに行こうか迷ってる方は是非参考にしてもらえればと思います。
目次
SESがブラックではなくエンジニアが派遣される企業がブラックなだけ
僕は「SES」という事業形態自体をそこまでディスらなくていいと思ってるんですが、要はSES自体が悪いわけじゃなくて、実際悪いのは常駐先のブラック企業なんですよね。
SESでも良い現場に巡り合えることはある
SESはエンジニアを企業に派遣する事業モデルなだけであって、実際にエンジニアが大変な思いをする原因となるのは、SESそのものじゃなくて、“派遣先のブラック企業”なわけです。
だからSESであっても、現場によってはかなり働きやすい環境に身を置ける可能性もあるわけで、実際に僕もすごく良い現場で働かせてもらいましたよ。
僕は2011年に新卒でプログラマーとして就職して11ヶ月で辞めたんですが、その後は派遣エンジニアとして見ず知らずの現場に行かされてました。
もちろん、新卒で入った会社をすぐ辞めたようなペーペーエンジニアに美味しい案件って回ってきませから、見ず知らずの現場に放り込まれて相当ビビってたんですよね。
僕は事前に「派遣やSESは本当に苦労する」って情報を色んな所で聞いてたからほんとにビビったけど、意外にも派遣された現場がもめちゃくちゃ良かったんですよ。
SESの質は派遣先の現場によって決まる
当時時給は1,800円くらいしかなかったけど、サーバーネットワークの基礎やバックエンド、フロントエンドまで色々やらせてもらいました。
そこで2年くらい現場経験を積んでからフリーランスになる道を選択しましたが、僕がフリーランスになる時も温かく僕を送り出してくれました。
そうやって、27歳の頃にフリーランスになって色んな現場を転々としながら経験を積ませてもらったんですけど、僕の場合は派遣された現場がめちゃくちゃ良かったから効率的にキャリアを描けたし、有意義な時間を過ごせたんですよね。
未経験のエンジニアならSESしか選べない場合もある
なので、結局はSESかどうかよりも「派遣先がどうか」が問題なんですよ。
仮に、正社員として雇用されてどれだけ責任ある仕事を任されたとしても、結局その会社がブラックだったら正社員であっても心が病む可能性ってあるんですよね。
みんなSESを敵視したいだけ
SESを目の敵にしてる人はたくさんいますが、みんなSESを仮想敵にしてたくさんの味方を得てるだけかもしれません。
だって、イメージの悪いSESを叩いてれば「俺はエンジニアの味方だ」って感じのブランディングができるじゃないですか。
ただ、そりゃ当然ながら派遣やSESよりも、自社内で正社員として雇用された方がブラック企業にあたる可能性は低いと思いますよ。
実力が無い未経験だったらSESしか選択肢がない
でも、実力がなければSESとか派遣しか選べないんですよ。
そういう人たちに向けて「SESは絶対ダメ!」と言おうものなら、「もうお前はエンジニアになるな」と言ってるに等しいじゃないですか。それはそれで逆に無責任だと思うんですよね。
結局、派遣だろうがSESだろうが、自社内開発だろうが、どういう就業形態でもブラックにあたるときはブラックにあたります。
だから、ブラックにあたる可能性を極力下げる為の対策や、ブラックに当たった時の対処方法といったような「ブラック企業を避ける為の方法」を考える方が生産的だと思うんですよね。
▼SESはさほど悪くないよねって話はこちらでも詳しくしてます。
ブラック企業への派遣を避けるためのSES事業者の選び方
では、ブラックな案件に当たりにくいSES事業者の選び方をお伝えしましょう。
そのポイントは2つあって、1つ目が「派遣先の現場にリーダーがいること」、そして2つ目が「案件の量が多く案件間の移動ができること」です。
1.派遣先の現場にリーダーがいること
まず最初に、SESからクライアント先に派遣されるのが「自分一人だけではないか」を確認し、SES事業者におけるリーダー格の人が「自分と同じ現場で配属されるかどうか」をチェックしておきましょう。
配属先の現場でリーダーと一緒に作業ができるような環境をエンジニアに提供できるSES事業者なら、ブラックである確率はかなり下がります。
しかも、現場でリーダー格になる人が一緒にいてくればクライアントとエンジニアの緩衝材となってくれるし、クライアントから無理な要求を直接されたり、白い目でみられたりすることを減らせますからね。
もちろん現場のリーダーのマネジメント力次第な部分もありますが、現場にリーダーがいるかいないかで圧倒的に変ります。
なので、現場に必ずリーダーがいて、そのリーダーから仕事の進め方の指示をもらえるようなSES事業者ならかなりいいと思います。
2.案件の量が多く案件間の移動ができること
そしてもう一つが、たくさん案件を抱えてて、エンジニアをフレキシブルに移動させられるようなSES事業者を選ぶことです。
いくら現場にリーダーが派遣されるようなSESでも、ブラックにあたるときはあたるし、レベルの低い作業しかやらされないような現場もあるわけですよ。
例えば、エクセルに検証結果をひたすらスクショで貼り付けるだけの作業員みたいなね。そういうしょうもない仕事をやっててもエンジニアとしてスキルアップしていけないので、一刻も早く現場を変えた方が良いわけですよ。
なので、パワハラ気質なブラック企業や、自分のスキルを磨けないような現場なんかに配属されてしまった場合でも、希望すればすぐ別の現場に行かせてもらえるような事業者さんがベストです。
ダメなSESだと「その現場にいろ!」って押さえつけられたりするんですが、ちゃんとしたSESならエンジニアのキャリアアップもしっかり考えてくれるし、フレキシブルに現場を変えてくれますからね。
優良なSES事業者を選ぶなら
その点、以前僕も取材でお伺いさせて頂いたことのある「IVIシステムズ」というSES事業者はかなり優秀です。
IVIシステムズなら、万が一自分がブラック企業にあたったり、中々スキルアップできないような現場に配属されたりした場合でも、希望すれば配属先を柔軟に変えてくれるんですよね。
それに、IVIシステムズでは同社のチームリーダーが必ず現場に派遣されるので、自分一人だけが現場に放り込まれるようなことはありません。
なので、IVIシステムズはかなりホワイトな仕事環境をエンジニアへ提供できてると思うんですよ。
僕はそういうSES事業者を選ぶべきだと思ってるし、間違っても見ず知らずの現場にポツンと一人だけ配属されちゃうようなSES事業者だけは辞めた方が良いと思います。
なので、ちゃんと自分をサポートしてくれる人がいる現場に行った方が良いです。これは本当に間違い無いので心に留めておいてください。
さいごに:未経験エンジニアは優良なSESを選ぼう!
- 派遣先の現場に自社のリーダーが配属されるかどうかをチェックする
- 案件量が豊富で、エンジニアを別の現場にすぐに移動させられるかをチェックする
というわけで、経験が浅くてSESでしか働けないような人は、なるべくホワイトな現場にあててくれるSES事業者を選びましょう。
どっちにしろ、ほぼ未経験のようなエンジニアって最初はあまり良い思いなんてできません。エンジニアは実力主義の世界なので、実力さえついていればいくらでも自分に都合の良い案件を獲得することができます。
僕もある程度のレベルになってやっと「週3勤務」や「リモート勤務」といったわがままが言えるようになったけど、最初はそんなこと言ってられませんからね。
SESだろうが自社内開発だろうがそれなりに詰められることもあるし、技術をキャッチアップできるまで必死に食らいついて欲しいんですよ。
ただ、SESで無駄にブラック企業にあたる必要はないので、極力ホワイトに近い仕事環境を選択できるSES事業者さんを選んでくださいね。